いつもお世話になっているお客様から、自社倉庫の設計依頼を頂きました。用途の性質上運用方法の決定、収納量、コスト管理と商業施設の設計とは異なるアプローチで進めていきました。
既存倉庫の物量を確認しながら
必要なパレット数を算出し、建
物の規模を決めていきました。
既存の運用方法に沿ったプラン
のご提案とあわせてコンピュー
ター制御による自動倉庫や移動
式ラックを使用した高効率な倉
庫のご提案もさせて頂きました。
お客様の用途とは合致せず、不
採用となりましたが、各メーカ
ーとの打ち合わせは、それぞれ
独特な熱意をお持ちで、開発し
ていこうという姿勢や自社製品
に対する愛情などが感じられ、
楽しい時間を過ごすことができ
ました。
運用方法が決まり、ウィング付き10tトラックと、フォークリフトの軌跡、荷物の搬出入の検討と進めていきます。いつもは人(お客様だったり従業員の方)をメインとして導線計画をしていきますが、今回はフォークリフトがメインの導線計画となりました。様々な発見があり貴重な経験をさせて頂きました。
当時は鉄骨のハイテンションボルトが全国的に不足して、納期の見通しが立ちにくい状況でした。そんな中、鉄骨ファブリケーターの皆様にご協力頂き工期内に納めて頂きました。大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
また、即断即決をして頂き計画をぐいぐい進めて頂いたお施主様、短い工期で正確な工事をしていただいたゼネコン様、各設備業者様、ありがとうございました。
今後共、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
倉庫内で10tトラックから荷物の搬出入ができるように吹抜を作っています。
フォークリフトが上層階でも作業できるようにスロープを設けスキップフロアで荷物を、移動できるような計画としました。