日本は現在、人口減少と高齢化社会への移行が進んでいます。これに伴い、一般葬の需要は減少し、代わりに家族葬や直葬の需要が増加しています。
特に社会から退職し、社会との関わりが少なくなった世代や喪主となる人々にとって、一般葬よりも低価格で行え、少人数で行われる家族葬は、心地よい葬儀の形態として多くの需要を集めています。
しかしながら、これまでの葬儀会館には「無味乾燥な箱」といったイメージが付きまとっていました。葬儀会館は商業施設ではないため、目立ったデザインや内装、空間演出にはあまり力が入れられず、どちらかと言えば無難なイメージが広まっていました。
このような空間は、参列者や故人に関わる人々にとって、社会的な背景を考慮し、どなたにでも適切で、あまり目立たず控えめな存在であることが求められた結果だったのかもしれません。
高齢化と核家族化の進展に伴い、葬儀に対する感覚もより「プライベート・私事」としての要素が強まっていく。
しかしこの先、高齢化と核家族化の進展に伴い、葬儀に対する感覚もより「プライベート・私事」としての要素が強まっていくと予想されます。したがって、将来的には会場選びがより個人の好みや嗜好に基づいて行われることが増えていくでしょう。
この観点から、家族葬ホールがどのようなデザインで展開されるべきか、その課題について、私達東京オデッセイがこれまでの店舗設計デザインで培ってきたノウハウを活かし、ご提案させていただきます。
一般的な葬儀会館のイメージを一新し「邸宅 = レジデンシャルスタイル」というキャッチフレーズでイメージを打ち出す。
まず第一に、家族葬ホールは心地よく、家庭的な雰囲気を醸し出すことが求められます。一般的な葬儀会館のイメージを一新し、「邸宅葬=レジデンシャルスタイル」というキャッチフレーズで家のイメージを打ち出すことが重要です。
家族葬ホールの外観や内装は、落ち着いた色合いや自然素材を使用し、暖かみのある空間とすることが大切です。
また、会場内には居心地の良いソファやリビングのような寛ぎのスペースを設けることで、参列者がく
つろげる場所を提供します。
さらに、個別の部屋やスペースの提供も重要です。家族葬ホールでは、葬儀をよりプライベートな雰囲気で行えるよう、個別の葬儀スペースや密葬専用の個室を用意する必要があります。
これにより、参列者が自身の思い出や感情にゆとりを持ちながら葬儀を執り行うことができます。
また、異なる宗教や信条に基づく葬儀も増えているため、宗教的なニーズにも対応できるよう、多目的なスペースや施設も備えるべきです。
また、家族葬ホールは技術やサービスの面でも進化を遂げる必要があります。例えば、遠方に住んでいる人々が葬儀に参列できない場合でも、ビデオ通話やライブストリーミングを活用し、オンラインで参列できる仕組みを整えることが重要です。
また、葬儀後のアフターケアやサポートも充実させることで、喪家を支える体制を整える必要があります。
将来の人口減少や高齢者社会となる状況を踏まえて、よりプライベートで個別性を尊重した葬儀会場が求められます。
家族葬ホールは、家庭的な雰囲気やプライベートな空間、技術の進化、地域との連携を重視することで、より多様なニーズに応える存在となり、人々の心に寄り添う場所として発展していくでしょう。
私達東京オデッセイは、これからの日本社会における課題点をビジネスチャンスに変えるような設計デザインを心がけ、様々な事業スタイルにあった企画をご提案させていただきます。
ぜひお気軽にお問合せください。