職業としての『eスポーツ市場』が賑わう未来。新しい業界を担うのはプロスポーツ選手だけじゃない。
時代はダイバーシティとインクルーシブに向かっている。かつての勝ち組、負け組という発想ではなく、いかに充実した人生を送るのか?いかに幸せに生きるのか?に、価値観はシフトしているようです。
幸せイコールお金持ち。という単純な価値観ではなくなっています。
ダイバーシティは多様性のある社会、人それぞれが価値観の違う幸せで満たされる社会、そして全体として認め合うことがさらに幸せな社会を創造していくと訴えています。
「インクルーシブ」は、「ソーシャル・インクルージョン」(社会的包摂)という言葉から来ており、これは「あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないよう援護し、社会の構成員として包み、支え合う」という社会政策の理念を表します。
— ヒューライツ大阪 HP より引用 —
つまり、このような社会がひとりひとりの幸せを作っていくと言っています。
働き方改革があるのであれば、職業選択改革もあるべきですが、まずは社会的価値基準を変革することが重要です。
今まさに、さまざまな働き方と職業選択があることが実証されつつあり、人々は自分が熱中できることを職業にできるということを学んでいます。
あるいは自分の好きなことを職業創造すればいいんだと若い人たちは考え、行動しつつあるようです。
お金持ちになる、有名になるというモチベーションではなく、結果自分にとってそれが幸せにつながるのか、が重要な要素となります。
大会で優勝して賞金を稼ぐことが目標ではない。
幸せな人生を送ることが目標だ。
その象徴的職業がプロeスポーツプレイヤーでしょう。子供たちのなりたい職業ランキング中でも常に上位でゲームクリエイターとともにプロeスポーツプレイヤーがランキング入りしています。
中学生にいたっては2位とかなり上位です。
銀行員、商社マン、自動車、航空関連などが花形だった時代とは大きく違います。子供心にも自分にとって幸せとは何かを肌感覚で感じ、職業を選んでいるのかもしれません。
今までのランキングは生涯年収であり、今のランキングは心の満足度ではないでしょうか。この傾向はZ世代、そしてα世代へさらに強まってくると思われます。
特に自閉症や登校拒否の子供たちにとってのゲームは、自分の世界に没入しやすく、苦手な社会とのリアルな関わりもなく、こころが満足する時間を送ることができる唯一の手段です。
それを認め合う社会は、インクルーシブの観点からは非常に重要なことだと思います。
ゲームなんかやらずに学校へ行け!ではなく、許容し包み込むことこそ e スポーツの意義は 本当に大きく、見事に職業としての価値観を花咲かせたのではないでしょうか?
弊社が手がけた商業施設『esports hotel e-ZONe ~電脳空間~』
弊社が手がけた教育施設『ルネ高・横浜キャンパス e スポーツコース』
ジュリアード音楽院や英国ロイヤル・バレエ学校のような象徴的で誰もが憧れる教育機関が必要になってくるだろう。
今後のeスポーツ市場は教育関連施設がリードして大きく市場を発展させていくことだと思います。プロ選手だけではなく、ストリーマーや施設運営や大会運営や技術サポートなど幅広く広がっていく。eスポーツ市場に関わる人々が新しい職業を手に入れ人生を楽しんでいくようにしなければならない。
そのためには本格的な教育機関が必要であり、望まれるところである。
全寮制で必要な全ての技術や知見を教え、また社会人として大切なこともサポートするような高度な教育機関の誕生が待ち遠しい。
そこに事業創造機会もあると思われます。