このたび、弊社東京オデッセイの企画・設計デザインプロデュースによる「WAT HOTEL hida takayama(ワットホテル飛騨高山)」(岐阜県高山市花里町3丁目39−1)が、すでに国内大手チェーンビジネスホテルや、歴史ある老舗旅館が所狭しと立ち並ぶ観光都市 岐阜県高山で、2018年4月25日に、ついに開業を迎えました。
ワットホテルのオーナーは地元高山で活躍されている若き事業家。
本格的な新築ホテル事業 第一弾という、記念すべきこのホテルは、当初「高山に観光で来られる方にも、ビジネスで来られる方にも、長く快適に利用してもらいたい」というコンセプトのもと、企画デザインがスタートしました。
また、「ビジネスホテルとはいえ、インテリアの随所に高山らしさを感じることができ、地域に根付いたデザイナーズホテルにしたい」というオーナーの想いから、飲食スペース、ラウンジスペースなど共用エリアの家具は全て、全国的にも有名な地元高山の家具ブランドでセレクト。他にも地元メーカーのフローリング材や調度品を積極的に活用し、高山の特色をさりげなく演出したインテリアデザインとしました。
飛騨高山の木々を思い浮かべる、オーク調の木目で統一されたメインロビー。
高山のホテルで唯一の、高さ5Mの開放感ある吹き抜けロビーは、伝統や格式を重んじた周囲の老舗旅館よりも、カジュアルで誰にとっても快適な場所であり、街に人にオープンであるという印象を与えています。
また、多種多様な人々が集うバーラウンジスペースは、昼はビジネスマン向けに、会議・作業スペースとしても利用でき、夜はクラシックな雰囲気の大人のピアノバーに様変わりします。
バーラウンジのオリジナルロゴデザインは、「空」というネーミングと「ピアノ=音符」のモチーフを組み合わせ、実は「SORA」の文字の中に音符の「ソ」と「ラ」が隠されています。
ホテルの共用部においては、何度も目の当たりとなる箇所に、あえてテーマカラーやホテルロゴを配置することで、無意識に利用する人の頭にホテルブランドを刷り込ませるよう考慮しました。
例えば、客室の部屋ナンバーは、普通はドア自体にサインを設置しますが、人はドアの前に立つと、足元の方に視線が落ちやすいという特性から、ドア前の床はオリジナルカーペットタイルとし、そこにホテルロゴ+テーマカラーの青+部屋番号をレイアウトすることで、ブランドアピール+部屋サインとしての機能も付与した合理的なデザインとしました。
将来的な2号店の新築計画も見据え、ホテル全店共通のホテルサインとなるよう、フォントやピクトデザインから、ロゴグラフィックにいたるまで、すべて他にはないオリジナルデザインで企画・制作しました。
ちょっとしたサプライズとして、オリジナルデザインのレストランロゴの中に、ホテル名である「WH」(WAT HOTEL頭スペル)が潜んでいます。
(実は、ホテルオーナー様のお名前のイニシャルでもあります笑)
お分かりでしょうか?
このように徹底的に細部までオリジナルデザインにこだわり抜くことは、「WAT HOTEL(ワットホテル)」という《ブランド力》を強く発信し、競合他店との圧倒的差別化に繋がります。
特に、通り一編でどのホテルなのか分からないような仕様が多い、地方都市型ビジネスホテルにおいては、これから先、インバウンド需要も続きホテル供給過多の時代が来た時に
《何を特徴的にサービスしているのか》が明快にわかるようなホテルづくりを、計画当初から考えていくことが重要だと思います。
私たち東京オデッセイの強みは、迅速なデザイン設計と申請業務はもちろん、そのホテルがどのようなコンテンツを持てば利用者の心に強くインプットできるのか、ハードからソフトの細部まで一気通貫してご提案ができることです。
これからご計画をされる皆様方の、ホテルづくりに貢献できれば幸いです。