長年にわたり浦和で事業をされている事業主様からのご依頼で、浦和駅徒歩30秒の好立地にあるテナント/オフィスビルの外装リニューアル計画の、設計デザインと現場監理をさせていただきました。
ご依頼をいただいてからオープン目標までの日数がなんと1ヶ月弱!施工期間は20日間!という超短期間でのプロジェクトでした。
しかしながら、どんな難題にもすぐには諦めないのがオデッセイ式仕事の流儀。最短最速リニューアルを全国数多く実現させてきた実績と、施工者様との連携体制、施工ノウハウを駆使し、なんとしてもオーナー様のご開業目標を達成できる手段を考え抜きます!
事業主様より、「古めかしい洋館風なデザインにしたい」というリクエストから、既存のレンガタイルを利用した、手描きのグラフィック塗装(エイジング塗装)によるファサードデザインを検討いたしました。
レンガタイルと同じサイズの「レンガ柄」を、単色外壁面にも描くことで、本物のレンガタイルを施工するよりも低コスト、かつ本物のタイルを貼ったかのような仕上がりに見せることができます。
これは「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」と呼ばれる手法で、海外の大規模なホテルの外壁デザインにもよく採用されます。 外壁のモールディング装飾や窓枠も影をつけて立体的に描くことで、レトロな雰囲気のファサードデザインとしています。
私たちはこれまで数多くの商業施設のデザインに、このグラフィック塗装による手法を採用してきました。手描きでの施工となるため、「通常塗装よりも工期・コストがかかるのではないか?」「見た目が安っぽくならないか」と不安に思われがちですが、
・ 施工面積が広いほどコストメリットが大きい
・ 通常塗装単価の 1.5~2.0 倍程度。
→グラフィックシートの単価よりも遥かに低コストで施工が
可能
・ 耐候性がグラフィックシートよりも高い。
・ 経験を積んだ職人チームによる、再現性の高い施工技術。
→一般塗装と大差ない短工期での施工が可能。
以上のメリットとノウハウがあることから、今回の計画はグラフィック塗装によるデザインを導き出しました。
デザイン決定から間もなく、現場着工へ。
まずは入念な塗装サンプルチェック(ここが肝心!)
ベース色の方向性を決めて、いざ本塗りへ・・。
全体的な下地塗装から、ベース色塗装、細かいエイジング塗装、と数回の工程を重ねていきます。
既存タイルの色ムラや経年による風合いをいい具合に残しつつ、ベース色を塗っていくという完全手作業!職人技が光ります。
レンガタイルの目地の色をあえてわざと濃くし、遠くから見てもレンガタイルと分かるように調整しました。
最大の難関は外壁モールディング装飾表現。影の付け方に工夫を加えて、より立体感を出すために、何度も何度も試行錯誤しました。
また、今回の工事で事業主様が3階に新規出店される焼肉店のロゴデザインと、ビル全体のサイン計画をさせていただきました。 牛のロゴマークの中に、事業主様の社名の頭文字「G」を内包させました。
塗装技術の高い施工チームの皆さまのおかげで、なんとか無事目標期間内に、事業主様のご要望通りの「ヴィンテージ感溢れるモダンな商業ビル」へと生まれ変わりました!
私たち東京オデッセイは、長年培ってきた実績ノウハウによって、このような短期プロジェクトにもしっかりと対応させていただきます。